こんにちは浜松市中央区の歯医者「高倉歯科医院」の歯科医師の高倉です。
先日、私が参加している勉強会である5-D SPISにて症例発表をしてきました。
テーマは「インプラント埋入のための硬組織へのアプローチ」で、主にインプラント治療を行なうための骨造成について発表してきました!

4つに分けてそれぞれのアプローチを話しました。
1.抜歯後の骨への対応。
2.水平的骨吸収が認められる骨への対応。
3.垂直、水平的骨が認められる骨への対応。
4.上顎洞への対応。
1の抜歯後の骨への対応ですが、

抜歯後、何も対応しない時には骨が大きく吸収してしまいます。
抜歯後に人工物を抜歯した穴に入れて吸収する量を減らすことで、インプラントの手術をする際にインプラントを安定した状態で埋入することができます(*^^*)
あくまで吸収量を減らすことと、インプラントを安定化させるための処置のため、インプラント埋入時には必要に応じて追加の骨造成が必要になることや、軟組織への対応が必要になることがあります。
2はマイナーGBRについて話しました。
マイナーGBRとはインプラント埋入時に同時に骨を増やす方法です。
同時に行なうことで、骨ができる期間とインプラントが身体に定着するまでの期間を短くすることができます(  ̄▽ ̄)スゲェェェ
また、外科的な処置が一度減らす事ができるので、患者さんの負担も軽減します(*^^*)


このようにインプラントのスレッドが露出してしまうと、骨のバリアが無くなってしまうため、インプラント周囲炎のリスク等が上がってしまいます。

こちらは人工骨とご自身の骨(自家骨)を混ぜて骨を増やす処置を行なっています。
骨を増やす処置をした際には完全に歯茎で封鎖をしないと、人工骨が感染してしまうリスクがあるので、歯茎を伸ばしたり、確実な封鎖のための縫合を行なう必要があります(´⌓` ;)
3は全く骨がないところに骨をつくる処置を話しました。
ここでは非吸収性メンブレンとピンを用いた処置の話をしました。

大きく骨が失われた際には、インプラント手術を行なうには骨と歯茎の間に新たに骨を作る必要があります。
骨の上に人工的な骨やご自身の骨を置くだけでは骨は作られません。
歯茎で圧迫されて潰されてしまったり、普段の生活で刺激が加えられて変形してしまう為です。
骨を作るには骨と歯茎の間に確実なスペースを作り、骨の再生を誘導する必要があります。
確実にスペースを付与するために、骨と歯茎の間に人工的な遮断膜を設置して、遮断膜が動かないように骨と固定する方法について話しました。
一度骨を作ってからインプラントの手術を改めて行なうため、とても長い期間が必要となります(´;ω;`)
骨を誘導して造成するのに半年以上もかかり、インプラントを入れてからくっつくまでの期間も待たないといけないため、歯が無い期間が長くなってしまいます(´;ω;`)
入れ歯なども強い力がかかってしまうため、骨を作る際には基本的には入れれないため患者さんの負担は大きいと感じています(´;ω;`)
よく噛めるインプラントを入れるためには場合によっては必要となる処置ですが、大きく骨を失ってしまう前に、処置をした方がいいと思います( ˊᵕˋ 😉
4は上顎洞へのアプローチについて話をしました。
上顎の奥歯は抜歯後に期間がかかると、上顎洞という副鼻腔の膜が落ちてきてしまいます。
骨の高さが単純に少ない時もありますが、
この際に上顎洞の膜を上に挙上してスペースを作ることでインプラントを埋入することができます。

上顎洞の粘膜はとても柔らかく、通常のドリルなどで触れてしまうと破れてしまいます。
卵の殻の中身の薄皮みたいな弾力のある薄い膜のため傷付けないように慎重な処置が必要になります。
上顎洞を持ち上げる処置は色々な方法がありますが、今回は水流で挙上する方法について話しました。
骨と上顎洞の粘膜の間に生理食塩水を入れることで少しずつ粘膜を剥がして持ち上げる事ができます(ㅅ´∀`*) スゴイ
大きく上顎洞の膜を持ち上げる処置であるサイナスリフトと呼ばれる処置をする際にも、一度水流で粘膜を剥がすことで安全に挙上することができるためとても便利です(*^^*)
30分間の発表でとても長く感じましたが、発表後も多くの先生からアドバイスなども貰えたためとても勉強になりました(*^^*)
教科書や勉強会だけでは気づかない点も指摘してもらえるので良かったです。
私の発表の後に片山 晃先生も講演をしてくれました。

片山先生も骨へのアプローチに関する内容や、インプラントの抜歯即時埋入について話をしてくれました。

片山先生の講演はいつも新しい内容があり工夫をしている処置が多くとても面白く勉強になりますd(˙꒳˙* )
処置としてもすぐに行なえるような内容も多いため、今後の治療に活かしていきたいと思います。
長くなりましたが、また勉強会に参加した際にはブログをあげていきたいと思います(*´∇`)ノ
