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5dペリオコースに…
こんにちは浜松市中央区の歯医者「高倉歯科医院」の歯科医師の高倉です。
先日、5dJAPANファンダメンタルコース・歯周・インプラントコースの4回目に参加してきました(*^^*)
3回目の内容をブログに更新していなかったので、合わせて紹介させてもらいますm(_ _)m

3回目の講義の内容は主にインプラント治療と再生療法の歯茎の切開等について学んできました。
インプラント治療自体はご存知の方も多いと思いますが、インプラント治療のメリットとデメリットをまとめて書きたいと思います。
(インプラント治療のメリット)
・入れ歯に比べて咬合力が大きい。
・異物感が少ない。
・天然歯を切削する必要がない。
・安定した咬合を長期間維持できる可能性がある。
・顎の骨の吸収を防ぐ。
・矯正治療でのアンカー(歯を牽引するための固定源)
・天然歯に近い形態、機能、審美を回復できる。
・大型の補綴装置や延長ブリッジを回避できる。
・歯周病が重度に進行した歯を無理に残す必要がなくなる。
・患者様のQOLの回復と向上を期待できる。
(インプラント治療のデメリット)
・治療期間が長くなる。
・全身、局所的な要因から適応症にならない場合がある。
・治療費が比較的高額。
・高度な技術、精度の高い補綴と技工操作が必要。
・症例によってはインプラント埋入後にすぐに入れ歯が入れれなくなる。
・天然歯がある場合、天然歯の移動により歯の隙間が大きくなることがある。
・外科処置が必要になる。
・骨が少ない場合は骨移植や骨造成などの外科的侵襲が大きくなる。
・補綴物の形態によってはメンテナンスがしずらくなる。
などがあげられます。
インプラントは骨がない方にはできないと思われがちですが、上顎の場合には上顎洞と言われる鼻腔の膜を持ち上げて骨を足す処置。
下顎の場合には骨を造成する処置などが行えることが多いため、インプラントが出来ないケースは比較的少なくなっていると思います。

また、歯周組織再生療法についても学んできました。
適応症や切開法や使われる材料の違いなどを細かく学んできました。
再生療法は状態によっては保険内でも行える治療です。(人工骨などの材料を使う際には保険内では難しいこともあります。)
全ての症例に用いることは出来ない方法ですが、歯の寿命をのばすのにとても効果的な治療法です。
再生療法の実習とインプラント埋入も様々な方法で実習も行いました。おもしろかったです^^

4回目のコースでは主に根面被覆とインプラントの2次手術(インプラントの蓋を変える頭出し)について学んできました。

歯肉の退縮した患者さんに用いることで、知覚過敏の改善や審美の改善ができます。
一度下がってしまった歯肉は切って、位置を変えるだけでは改善が難しいため、上顎の歯肉を採取て移植するか、上顎の歯肉の中にある結合組織というものを採取して移植します。

審美的に気になる前歯などの歯肉退縮で悩んでいる方にはおすすめです(*^^*)

根面被覆の技術はインプラントでの2次手術や、抜歯した当日にインプラントを埋入する際などにも用いられます。
インプラント手術ではインプラントを入れた箇所の位置や骨の厚みと固い歯肉(角化歯肉)の量を確保することがとても重要となります。
角化歯肉が少ない場合は歯肉の防御がなくなり、インプラントに汚れ等が付着しやすくなります。柔らかい歯肉は歯ブラシや食事の際に可動してしまう為、インプラントと歯肉の間に汚れが入り込んでしまいます(´;ω;`)
そのため、2次手術の際に角化歯肉が少ない際には上顎の歯肉を移植することがあります。

また、前歯などは歯を抜いた後に急激に骨が減ってしまう為、骨の吸収を抑えるための抜歯即時インプラントが推奨されることがあります。
ただし、それだけでは歯茎のボリュームが少なくなることもあるため、インプラントオペの日や2次手術でボリュームを足す手術をすることがあります。
この際には、上顎の歯肉の中身である結合組織を採取して移植を行ないます。固い上顎の歯肉をそのまま移植すると歯肉の色が違い、質感も違います。結合組織を移植することにより、自然と表面の歯肉が再生されるので審美的にも綺麗な歯肉を作ることができます(*^^*)
難しいケースなどもありますが、、
前歯などで歯肉が退縮してしまい、悩んでいる方などは相談してください。
































