歯牙移植

歯牙移植とは

高倉歯科医院 歯牙移植

ひどい虫歯などで抜歯をしなければならなくなったときやケガなどで歯を失ったときなどに、他の歯とうまく噛み合っていない親知らずなどの歯を、抜いた場所に移植する治療を行うことがあります。

移植治療の利点とは

移植治療は、ブリッジを使った治療のように隣の歯を削ることなく、歯を失った部分を補うことができます。
自分の歯をそのまま使うのですから、歯のまわりの 重要な細胞や組織、感覚も再生するので、元の歯と同じように使うことができます。

移植治療は可能なのはどのような時か

高倉歯科医院 歯牙移植 移植可能な状態

移植治療を行うには、いくつかの条件があります。
まず、第一に全体の噛み合わせに影響しない歯があることで、多くの場合、親知らずを使います。そして、その歯の大きさや形に問題がなく、歯を傷つけることなく抜けることも大切です。歯の根が複雑な形になっていると、できないことがあります。
また、移植する先の土台となる骨もしっかり健康的であることも必要です。

移植治療の手順

移植治療の行う際の一連の流れは、概ね次の通りです。

1.移植治療が可能かどうか、レントゲン撮影などを行って診断を行います。 移植はどんな歯でもできるわけではありません。移植に適しているか歯があるか、移植後にきちんと再生するかをしっかり見極める必要があります。

2.局所麻酔で移植する歯を慎重に抜きます。歯が傷つかないよう、丁寧な作業が求められます。

3.移植する歯を埋める部分の骨を、移植する歯に合わせて削ります。

4.歯を移植します。このまま3週間ほど、消毒をしながら、しっかり定着するか経過を観察します。感染することがないよう、注意が必要です。

5.移植後の治療が可能かどうか、レントゲン撮影をして確認します。

6.移植した歯の根の治療をします。移植した歯は、抜歯をしたときに神経や血管の組織が断裂していますので、根の治療が必要です。

7.型をとって被せ物をします。

移植にかかる費用

移植治療は保険適用と保険適用外が部位によって異なります。基本は、保険適用内での親知らずを用いた移植を行っております。費用については、事前に歯科医師によく確認してください。

移植治療をした歯の予後

歯の移植は、移植後の管理が大切です。細菌などに感染して、うまく定着しないことや骨と癒着してしまったりすることがあります。
こうした場合は、その後の治療がなかなかうまくいかず、早めの処置が必要です。
また、移植がうまくいった後も、定期的にレントゲン撮影などを行って経過を確認し、しっかりとメインテナンスしていくことが大切です。