入れ歯 | 浜松市中央区早出町の地域密着型の歯医者

「自分の歯のように自然な入れ歯がほしい」「見た目がよく違和感のない義歯がほしい」というのは多くの患者さんの願いです。そうした願いをかなえるには、「型取りと分析」が重要です。
義歯や入れ歯はもちろん保険適用内でつくることができますが、より自然な入れ歯や義歯を求めるのなら、保険診療外の素材も検討してみてください。

丁寧な分析と型取りで完全オーダーメイドの入れ歯を

入れ歯は、コンタクトレンズのように体にとっては異物です。ですから、どうしても最初は違和感を覚え、無意識に避けてしまいます。だからこそ、どれだけ周囲の歯や歯茎にフィットして、快適に噛めるかが重要になるのです。
個人の歯や歯茎などの形に合わせて必ず型取りを行いますが、自分の口にあった入れ歯を作成するにはそれだけでは不十分です。歯茎、舌、頬の粘膜などさまざまな部分を詳しく調べ、分析する必要があります。
口を閉じたとき、開いたときの型を取り、咀嚼時にすり潰す左右の動きなどもしっかり把握します。そして、採取した歯型や分析結果をもとに、個人トレーといわれる口の型を作って、入れ歯を作成します。そうすることで、1人1人の口の形にピッタリと合う高品質な入れ歯を作製することができます。

保険診療と自費診療

入れ歯には保険が適用されるものと、保険外の自費診療のものがあります。その違いを押さえておきましょう。
保険診療は基本的に治療費の3割が自己負担なので、安く入れ歯を作ることができますが、治療法や使える素材に制限があります。
自費診療の場合は、診療費は全額負担で高くなりますが、素材や治療法を自由に選ぶことができます。色合いが自然の歯に近いセラミックなどは、ほとんどの場合、保険外となります。
口の中の状態や希望、予算に合わせて、自分にとって最適な入れ歯ができるよう、よく歯科医と相談しましょう。

入れ歯とインプラント

抜歯やけがなどで歯を失った場合、その歯の代わりになるものとして、インプラントと入れ歯という2つの選択肢があります。最近は、しっかり噛むことができ、手入れの手間も軽減するとして、インプラントを選ぶ人が増えました。
しかし、インプラントは誰にでもできるという治療法ではありません。たとえば、骨量が少ない、手術に対する恐怖心が強い、他の病気や体質によって手術が難しいという場合は、インプラントを避けたほうが望ましいといえます。
一方で、入れ歯について不満を持っている人が多いのも事実です。
入れ歯をしている人から「入れ歯が合わない」「うまく噛めない」という声を聞くことはよくますし、実際に「インプラントやマグネットを使った入れ歯に代えたい」と歯科医院へ相談に訪れる人も数多くいます。
しかし、どんな義歯にも一長一短があり、完璧に満足できる義歯というのは、なかなか難しいものです。いかに、自分の歯の状態に合わせて、予算内で希望にかなった義歯をつくるか、歯科医と十分に話し合い、納得できる治療法を選んでください。

入れ歯ができるまで

すでに入れ歯を使っている人の場合は、それまで使ってきた入れ歯が合っているかどうか、あごの位置が合っているかどうかを調べます。年齢を重ねるごとに歯並びや顎の形は変わってしまうので、長年使っていると、だんだん合わなくなってきてしまいます。さらに粘膜の状態も確認し、入れ歯による治療で問題がなければ、新しい入れ歯の製作に取り掛かります。
部分入れ歯の場合は、残っている歯の状態を調べて、必要に応じて歯石の除去や歯周病の治療などを行います。
どんなにいい入れ歯を作っても、土台となる口の中の環境が悪ければ、元も子もありません。そのため、歯周病治療などをしっかり行い、口の中の環境を良い状態にしておくことも大切です。それが、入れ歯を長持ちさせるためのコツです。

入れ歯をいつまでも快適にお使いいただくために

入れ歯が初めてという人に、いきなり大きな入れ歯をつくっても、違和感があまりに大きく逆効果になってしまいます。
そのため、最初は小さめの入れ歯から使い、少しずつ入れ歯に慣れていくことが必要です。
ですから、初めて入れ歯をつくるときは、何度も通って微調整してもらうのがいいでしょう。面倒に思うかもしれませんが、噛み合わせなどもチェックしてもらうことで、食事を違和感なく味わうことができますし、入れ歯を長く快適に使えることにもつながります。

入れ歯と噛み合わせ

虫歯や歯周病を防ぐには、正しい噛み合わせが重要といわれますが、それは入れ歯になっても同じことです。
入れ歯も噛み合わせが悪いと、あごの関節付近が痛い、肩がこる、腰が痛いといった症状がでてきます。中には、手足がしびれや耳鳴り、偏頭痛といった症状を訴える人もいます。
シロナソグラフといった測定装置で噛み合わせや顎の位置のチェックなどを行ってくれる歯科医院もあります。入れ歯をつくる際は、噛み合わせをしっかり調べてくれる歯科医院を選びましょう。